地震のことで，すべてのことが押し流されてしまい，事務所のことでもご報告が遅れてしましましたが，春分の日の連休を使って，事務所のお引っ越しをしました。ただ，引越しといっても，今回の引越しは，もともとの事務所所在地のビルの耐震補強工事のため半年間ほど一時移転していた仮住まい事務所から元の場所に戻ってくるという作業でしたから，古巣に戻ってきたような感覚です。

　とはいえ，日常の業務をこなす中での引越しには労力もかかり，年度替わりの時期，それも震災の直後であったこともあって，自分の中で心機一転，仕切り直しを図りたい気分がとても高まっているように感じられます。

　引越しの当日も春らしい陽気でしたが，その時聞いていた大御所ウィリー・ネルソン（Willie Nelson）の昨年のアルバム Country Music をご紹介します。打込みだらけの音楽をR&Bと呼ぶことに躊躇を憶えるのと同じように，たとえば，テイラー・スウィフト（Taylor Swift）のアルバムがカントリーにジャンル分けされていたりすると何か言いたくなってしまいますが，このウィリー・ネルソンの新作は，文字どおり，ぼくの頭の中にあるカントリーミュージックそのものです。素朴で，音は明るく，その流れは自然で，だから，飽きがこなくて，その上，春の日の風の強さに負けない心意気を感じさせてくれます。

　2,011年（平成23年）4月1日 金曜日