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2011年2月14日月曜日

Love Letter/R.Kelly

 

 夕食のときに,小学一年の長男に,「誰かにチョコレートもらった?」と何気なく尋ねると,上の前歯が 2本立て続けに抜けて,それをみてるだけでも吹き出してしまうような口で,「チョコを持ってくるのは学校で禁止されているんだよ。」などと語気を荒げていたので,食事が終われば,弟とウルトラマンごっこをするか,兄弟でドラえもんでも観るような歳のくせに,もうずいぶん意識しているんだなぁなどとすっかり感心してしまいました。

 昨年後半,特に,年末から年明けにかけて,いわゆるR&Bの,それも若手からベテランまで男性歌手の素晴らしいバラードアルバムの新作ラッシュですね。バレンタインズデイ向きのスウィート&ビターな感じのものが多くて,それに,いつ発売されたものか間違ってしまいそうなほど60年代〜70年代(ものによっては,80年代)のテイストを体現しているところが共通していて不思議です(それに,みなさん例外なくほんとに歌,特に,ファルセット上手いですね。)。外が寒いからかも知れませんが,このところすっかり男の声で暖をとっています。

 チャーリー・ウィルソン,フレディー・ジャクソン,ジャヒーム,アヴァーント,タンク,トレイ・ソングズ,ジョン・レジェンドなどなど,どれもよかったし,繰り返し聞いているのですが,ここでは選りすぐりをほんの少しだけご紹介します。

 まず,アイズレー・ブラザーズのロナルド・アイズレー(Ronald Isley)の新作Mr. I。しばらくリリースがないと思っていたら,この人ずいぶん長いこと務所暮らしだったんですね。今風のおしゃれなディテールのサウンドデザインですが,終わりの方でキャロル・キング(Carole King)のYou've Got A Friendをアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)とデュエットしているのにぐっときます。
 次は,年末に出たエル・デバージ(El Debarge)。こちらは,さらにインターバルの長い16年ぶりという新作セカンド・チャンス(Second Chance)。ここで紹介している男性シンガーの中では,一番高い声で,線も細く繊細な感じがします。クリスマスソングを収めたボーナスディスク付きの2枚組で,タイトルチューン通り,男女の仲にかけて,自分自身の再起にかける意気込み伝わってきますが,音はどこまでも,とろけるようにスウィートです。
 もう一枚,やはり年末に出たエリック・ベネイ(Eric Benét)のロスト・イン・タイム(Lost In Time)。スタイリスティックス(THE STYLISTICS)かと思ってしまうような出だしですが,途中はオージェイズにもなったりします。由緒正しいというか,こうあって欲しいと思う古き良きソウルミュージックのツボが,そこでも,かしこでも押されます。

 そして,やはり年末に真打ちのように登場したのがR・ケリー(R.Kelly)のラブ・レター(Love Letter)です。ジャケットからして,千両役者が見得を切っている様ですが,ソウルミュージックの美味しいエッセンスに溢れたサービス満点の一流のエンターテイメントで,改めてその才能に脱帽です。随所にいろいろな仕掛けが用意された全19曲,余白には,マイケルに送ったYou Are Not Aloneまで収録されていてます。

 2011年(平成23年)2月14日 月曜日

 
 
 

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